矯正装置の種類

矯正装置の種類について

様々な歯科矯正治療に使用する装置の説明をします。

側方拡大装置(床タイプ)

取り外しができる矯正装置

側方拡大装置床タイプ

顎が小さくて歯が並びきれない場合に、顎を広げる為に使用 します。メリットとしては、痛みも少なく、矯正装置も目立 ちません。また、自然に永久歯を良い歯並びに誘導すること もできます。
デメリットとしては、取り外しができる為、使 わないと効果がでません。また治療期間が長期になる傾向が あります。

矯正装置の真ん中に拡大ネジが組み込まれています。 矯正装置のネジを回して、矯正装置の広がりとともに、顎も広がり歯が並ぶ隙間を作ります。 (約1週間に1回ずつ、少しずつネジを回していきます。)

側方拡大装置(固定式)

取り外しができない矯正装置

側方拡大装置固定式

奥歯に矯正装置をつけてあり、自身では外せないタイプです。歯の内側にあるワイヤーがバネになっており、歯列の横幅を広げます。
メリットとしては、固定式の為、ある一定期間で効果が期待できます。デメリットとしては、慣れるまで少し大変な場合もあります。

マルチブラケット装置

取り外しができない固定式の矯正装置

マルチブラケット装置

1本1本の歯をきれいに並べるのに適している矯正装置です。
主に永久歯(大人の歯)に装置をつけることが多いです。
小学校のお子様でマルチブラケット装置を使用する場合、大人の前歯のみか大人の前歯と6歳臼歯に部分的につけることが多いです。

機能的矯正装置 バイオネーター

取り外しができる装置

バイオネーター装置

主に学童期に顎の成長をコントロールし、出っ歯を改善する矯正装置です。
使用するタイミングとしては、自宅にいる時に使用する矯正装置で、学校から帰ってきたら使用します。夜の睡眠時も使用します。使用時間が長いほど効果が出ます。休日、自宅にいる時は、長めに使用すると良いでしょう。

顎外固定装置 ヘッドギア

顔の外に使用し、取り外しができる装置

ヘッドギア装置

主に出っ歯の治療で使う矯正装置です。
上の奥歯を後方に動かしたり、上顎の成長を抑制する装置です。
学校から帰ってきてから使用します。また夜、就寝時にも使用します。
使用する時間が長ければ長いほど効果が出ます。目安としては、1日11時間以上を目標に使用します。休日等自宅にいる際は長めに使用すると良いでしょう。

顎外固定装置 フェイシャルマスク

顔の外に使用し、取り外しができる装置

フェイシャルマスク

主に受け口、反対咬合の治療に使う矯正装置です。
上の奥歯を前方に動かしたり、上顎の成長を促進させる装置です。
学校から帰ってきてから使用します。また夜も就寝時に使用します。
使用する時間が長ければ長いほど効果が出ます。
目安として1日11時間以上を目標にします。休日など自宅にいる時は、長めに使用するとよいでしょう。

保定装置

保定装置

矯正装置で動かした歯を安定するまで、押さえておく装置です。
右の写真の装置は、取り外し式の保定装置です。
歯の裏からは、プラスチック部分で押さえます。
歯の表からは、ワイヤーで歯を押さえます。