歯科矯正の治療費用が、どの程度の高額なものなのかを心配されて、歯科矯正治療を踏み止まっている方も多いのではないでしょうか。医院によって費用は様々です。ここでは、おおよその費用、一般的な費用をお伝えしようと思います。
歯科矯正治療費の目安
歯科矯正治療費に違いが出る理由
矯正歯科治療は、専門性・技術性が高い分野です。矯正歯科治療を専門に行う歯科医とは、歯科大学を卒業して、大学病院の矯正科に残り、5年~10年程度、矯正治療のみを行い研鑽を積みます。虫歯などの一般歯科治療を行いません。朝から晩まで矯正治療のみです。一人の一般歯科医の先生が歯科矯正治療と一般歯科治療の両方を行う場合、毎日矯正治療のみを行なっている矯正歯科専門医と違って、時々しか矯正治療を行いません。知識・技術・経験において、その全てが矯正歯科治療を専門に行う歯科医には遥かに及ばず、評価をマイナスとする必要があるでしょう。
歯科矯正治療に長い間携わってきた矯正歯科治療を専門に行う歯科医がほぼ全員持っている資格が日本矯正歯科学会の認定医です。他にも様々な認定医の名がつくものがありますが、中にはセミナーに何日か参加する程度で取得できる認定医もありますので、注意しましょう。日本矯正歯科学会の認定医という資格が、その先生が矯正治療を中心に勉強してきたという良い目安になるでしょう。つまり、その先生の経歴によっても治療費の差異が生じることがあります。
歯科矯正治療を施している医院形態についてお話しします。一般歯科医院で、月に1回程度 歯科矯正治療を行っている医院形態と矯正歯科専門クリニックで日々歯科矯正治療を行っている医院形態があります。
一般歯科医院に月1回程度、矯正歯科医が通ってくる場合は、そのほとんどの先生がアルバイト形態です。月のほとんど矯正歯科医が不在の為、装置が壊れた時の対処が悪かったり、一ヶ月待たされたりすることがあるでしょう。さらにその月1回の矯正歯科医の勤務日と都合が合わなければ、治療自体がさらに1ヶ月先に延ばされることになるのです。その為に治療自体が長くなる場合も出てくるでしょう。
また、先生がアルバイトですから先生が交代したり、治療途中で先生がその医院自体を辞めるといったことも出てくるでしょう。アルバイトの先生は、大学病院に籍を置く若い先生が多いからでしょう。そういった様々なトラブルに対しても責任の所在が曖昧なところがあり、それに巻き込まれた患者様は多大なる迷惑を被ります。
以上の理由から治療費が低めに設定されている場合があります。 安い治療費には、必ず何らかのマイナス要因があります。 では、高い治療費が安心か!?決してそんなことはありません。高いから大丈夫!と実際に行ってみると、最初の相談窓口だけ院長先生が対応して、実際の処置は、若いアルバイト先生が処置するといったところもたくさんあります。患者様自身がしっかりと見極める目が必要なのです。 目の前にいる担当医が確かな腕を持っているかを見極めましょう。